私たちはにおいに囲まれています。おいしそうなにおい、好きなにおいもあれば、生ゴミなどのようなかぎたくないものもあり、体調や気持ちさえも左右します。においを付けたり消そうとしたりする会社は、洗剤や食品、香料のメーカーなどたくさんあります。その中で、新たなビジネスを展開しているのが、大阪の「香味発酵」というベンチャー企業です。会社を起こした久保賢治さん(57)に聞きました。
――どんなビジネスをしようとしているのでしょうか。
「においのサブスクリプション」です。ラベンダーやピーチ、バニラ、シナモンなど20種類ほどのにおいを出せるディフューザーを置いてもらい、「においの素」が入ったカートリッジが定期的に届くサブスクです。香りを楽しむだけでなく、消臭に使うこともできます。ディフューザーのサイズを茶筒ほどに小さくしようと、作るメーカーが改良を重ねています。うまくいけば来年始めます。大阪・関西万博でも披露できるかも知れません。
――ニーズはありますか。
こんなディフューザーがあれ…